取引先や社内の相手から資料を受け取ったとき、「資料のご送付ありがとうございます」と返信してよいのか、より丁寧な言い方はあるのか迷うことはありませんか。
感謝を伝えるだけでなく、資料を受け取ったことや確認の予定を適切に伝えることで、相手が安心して次の対応を進めやすくなります。
この記事では、「資料のご送付ありがとうございます」の正しい使い方をはじめ、取引先・社内で使える例文、確認前の返信方法、資料が不足している場合の依頼の伝え方まで紹介します。
状況に合った自然な一文を選べるようになると、メールでのやり取りがよりスムーズになるでしょう。
この記事でわかること
- 「資料のご送付ありがとうございます」の敬語としての正しい使い方
- 資料を受け取った後、早めに伝えたいお礼と受領状況の伝え方
- 取引先や社内で使い分けられるお礼メールの例文
- 添付漏れや資料不足がある際に、配慮して再送をお願いする表現
「資料のご送付ありがとうございます」は正しい敬語表現
「資料のご送付ありがとうございます」は、相手が資料を送ってくれたことへの感謝を丁寧に伝えられる、正しい敬語表現です。
社外の担当者や目上の方に対しても使いやすい表現ですが、よりあらたまった印象にしたい場合は「ご送付いただきありがとうございます」とするとよいでしょう。
「ご送付」は「送付」に尊敬の意味を添える接頭語の「ご」を付けた言葉で、相手の行為を立てる表現です。
そのため、「資料のご送付ありがとうございます」は、資料を送るという相手の対応に敬意を払いながら、お礼を述べる言い方になります。
ただし、会話では少し硬く感じられることもあるため、連絡手段や関係性に合わせて言葉を選ぶことが大切です。
より丁寧に伝えるなら「ご送付いただきありがとうございます」
「資料のご送付ありがとうございます」でも十分に丁寧ですが、相手への敬意をもう一段明確にしたいときは、「資料をご送付いただきありがとうございます」が適しています。
「いただき」は、相手からしてもらったことをへりくだって受け取る謙譲表現であり、感謝の対象が相手の行為であることを自然に示せます。
特に、初めて連絡する相手、取引先の責任者、あらたまった依頼に対応してくれた相手には、「ご送付いただきありがとうございます」のように「いただき」を加えると、礼儀正しい印象につながります。
一方で、毎日のようにやり取りする相手に対しては、常に最も丁寧な表現にすると距離を感じさせる場合もあります。
相手との関係が近い場合には、「資料のご送付ありがとうございます」のように簡潔に伝えても失礼にはなりません。
| 表現 | 丁寧さの印象 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 資料のご送付ありがとうございます | 丁寧で簡潔 | 一般的な業務連絡 |
| 資料をご送付いただきありがとうございます | よりあらたまった印象 | 社外の目上の方や重要な依頼へのお礼 |
| 資料をお送りいただきありがとうございます | やわらかく自然 | 日常的なメールや幅広い相手 |
「ご送付」と「お送りいただき」の違い
「ご送付」と「お送りいただき」は、どちらも相手が資料を送ったことへの感謝を伝えられる表現です。
大きな違いは、「ご送付」は事務的であらたまった響きがあり、「お送りいただき」はやわらかく親しみやすい響きがある点です。
「送付」は書類や資料などを送る場面と相性がよく、ビジネス文書やかしこまったメールでよく用いられます。
対して「お送りいただき」は、「送る」という日常的な動作を丁寧に表した言い方であり、資料以外の案内や情報を受け取った場合にも自然です。
たとえば、契約関連の書類や見積書など、形式を重視したやり取りでは「ご送付」がなじみます。
問い合わせへの回答資料や参考情報など、やや身近な内容であれば「お送りいただき」を選ぶと、文章全体がやわらかくまとまります。
- 書類・正式な資料へのお礼:ご送付
- 日常的な連絡や案内へのお礼:お送りいただき
- 迷ったとき:相手が使っている表現に合わせる
なお、どちらを選んでも敬意が不足するわけではないため、言葉の正誤よりも、文面全体の雰囲気との調和を意識すると安心です。
相手や場面に合わせた丁寧さの選び方
お礼の表現は、相手の立場だけでなく、やり取りの目的や普段の関係性に合わせて選ぶことがポイントです。
社外の相手や初回の連絡では、丁寧さを少し高めた表現を選ぶと、落ち着いた印象を与えやすくなります。
反対に、すでに継続的なやり取りがあり、相手も簡潔な文面を使っている場合は、必要以上に硬い言い回しにしなくても問題ありません。
次のように考えると、言葉を選びやすくなります。
| 状況 | 選びやすい表現 |
|---|---|
| 初めて連絡する社外の相手 | 資料をご送付いただきありがとうございます |
| 取引先との通常のやり取り | 資料のご送付ありがとうございます |
| 親しみのある相手との連絡 | 資料をお送りいただきありがとうございます |
| 複数の資料をまとめて送ってもらった場合 | 資料一式をご送付いただきありがとうございます |
また、「資料」の前に内容を表す言葉を加えると、何に対するお礼なのかがわかりやすくなります。
たとえば「ご案内資料」「見積もりに関する資料」「会議用資料」のように示すと、相手にも用件が伝わりやすくなります。
短いお礼であっても、相手が手間をかけて送ってくれたことへの感謝が伝わるよう、丁寧さと読みやすさのバランスを整えることが大切です。
資料を受け取ったら早めにお礼と受領状況を伝える

資料を受け取った際は、受領したことへのお礼をできるだけ早く返信すると、相手が安心して次の対応に進めます。
返信では、資料が届いたことに加え、今後の確認予定や連絡の時期を簡潔に伝えることが大切です。
短くても早めの返信を心がけることで、丁寧で信頼感のあるやり取りにつながります。
資料を送る側は、添付や共有設定、郵送物が問題なく届いたかを気にかけていることがあります。
そのため、受領の連絡があるだけでも、相手は送付作業が完了したと判断しやすくなります。
特に、打ち合わせ前や締切が近い案件では、返信の早さがその後の進行にも関わるため、見落とさないようにしましょう。
返信は受け取った当日か翌営業日までが目安
資料を受け取ったことへの返信は、可能であれば当日中、遅くとも翌営業日までを目安に送ると安心です。
すぐに内容を詳しく確認できない場合でも、まずは届いたことと感謝を伝えておくと、相手を待たせずに済みます。
急ぎの依頼や日程に関わる資料であれば、通常よりも優先して返信する配慮が必要です。
| 状況 | 返信の目安 | 伝えておきたいこと |
|---|---|---|
| 通常の資料送付 | 受領当日から翌営業日まで | お礼と受領した事実 |
| 打ち合わせ前の資料 | できるだけ受領当日 | 確認予定と打ち合わせへの対応 |
| 期限が設定された資料 | 届いたことを早めに連絡 | 期限を認識していること |
| 複数の関係者が関わる資料 | 担当者間で確認後、速やかに連絡 | 受領先や共有予定 |
返信が遅れそうなときは、理由を細かく説明するよりも、確認や回答の見込みを簡潔に示すほうが読みやすい文面になります。
たとえば、確認に少し時間が必要な場合は、「内容を確認のうえ、改めてご連絡いたします」といった形で、次の連絡があることを伝えるとよいでしょう。
ただし、返信の予定を伝えた場合は、できるだけその時期に連絡できるよう予定を管理することも大切です。
件名は用件と資料名がわかる形にする
お礼のメールを返信する際は、件名を見ただけで、何に関する連絡なのかがわかるようにします。
相手が多くのメールを扱っている場合でも、用件と資料名が入っていれば、やり取りを探しやすくなります。
元のメールにそのまま返信する場合は件名を変えなくてもよいことがありますが、件名が内容と合っていないときは整えると親切です。
-
資料受領のお礼
-
〇〇資料受領のご連絡
-
〇〇に関する資料を受領いたしました
-
会議資料受領のお礼
資料名は、正式名称が長い場合、相手に伝わる範囲で要点を残して簡潔にしても差し支えありません。
一方で、「資料ありがとうございます」だけのように内容がわかりにくい件名では、後からメールを確認するときに手間がかかることがあります。
件名には「受領」や「お礼」と資料の内容を組み合わせると、用件がまとまりやすくなります。
お礼・受領確認・今後の対応を簡潔にまとめる
受領の返信は、長文にせず、お礼・受領確認・今後の対応の三つを順に伝えると、必要な内容を自然にまとめられます。
最初に資料を送ってもらったことへの感謝を述べ、次に資料を受け取ったことを伝えます。
最後に、確認後の連絡や打ち合わせでの利用など、次に行う対応を一言添えると、相手も状況を把握しやすくなります。
-
資料を送付してもらったことへのお礼を伝えます。
-
資料が届いていることを明確に伝えます。
-
確認や検討、返答などの予定を必要に応じて添えます。
返信前には、資料名や送付者名、受信日時に間違いがないかを確認すると安心です。
複数の資料が届いている場合は、受領した資料を簡単に記載しておくと、双方で認識をそろえやすくなります。
また、担当者以外にも関係者がいる案件では、誰が確認を進めるのかを必要に応じて示すことで、その後の連絡が円滑になります。
相手に負担をかけない簡潔さを意識しながら、届いたことと次の見通しが伝わる返信を心がけましょう。
取引先へのお礼メールに使える例文

取引先へ資料のお礼を伝える際は、感謝・受領した資料・今後の対応を簡潔にまとめると、丁寧でわかりやすいメールになります。
資料を確認済みかどうかによって文面を調整し、相手が次の予定を把握できるようにすることが大切です。
ここでは、そのまま使いやすい基本例文と、状況別の文例を紹介します。
資料を受け取ったことを伝える基本例文
資料が届いたことをまず知らせたい場合は、確認を終えていない段階であることを前提に、簡潔なお礼を伝えます。
内容について触れすぎず、受け取った事実を明確に示すと、行き違いを防ぎやすくなります。
| 項目 | 記載例 |
|---|---|
| 件名 | 資料ご送付のお礼 |
| 本文 | 資料のご送付ありがとうございます。 |
| 受領の連絡 | ご送付いただいた資料を確かに受領いたしました。 |
| 締めの言葉 | まずは受領のご連絡とお礼を申し上げます。 |
メール全体の例文は、以下のとおりです。
件名:資料ご送付のお礼
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。
このたびは、資料のご送付ありがとうございます。
ご送付いただいた資料を確かに受領いたしました。
まずは受領のご連絡とお礼を申し上げます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
急ぎで受領だけを知らせる場合でも、会社名と氏名を省略せずに記載すると、相手が返信内容を確認しやすくなります。
内容を確認済みの場合の例文
すでに資料に目を通している場合は、お礼と受領に加えて、確認したことを一言添えられます。
ただし、具体的な判断や回答がまだの場合は、検討結果が出たように受け取られる表現を避けると安心です。
件名:資料ご送付のお礼
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。
このたびは、資料のご送付ありがとうございます。
ご送付いただいた資料を受領し、内容を確認いたしました。
わかりやすくご案内いただき、ありがとうございました。
社内でも共有のうえ、今後の対応を検討してまいります。
引き続き、よろしくお願いいたします。
相手の資料が打ち合わせや提案に関するものであれば、役立った点を簡潔に示す書き方もできます。
たとえば、「当日のご説明とあわせて確認いたしました」「検討の参考にさせていただきます」と添えると、資料を受け取った後の状況が伝わります。
一方で、内容を十分に確認できていない場合は、「詳細を確認いたしました」といった表現は使わないほうが自然です。
確認後にあらためて連絡する場合の例文
資料を受け取った時点では結論を出せない場合、確認後に連絡する予定を伝えておくと、取引先も待つ目安を持ちやすくなります。
いつ、どのような連絡をするのかを必要な範囲で示すことがポイントです。
件名:資料ご送付のお礼
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。
資料のご送付ありがとうございます。
ご送付いただいた資料を受領いたしました。
内容を確認のうえ、あらためてご連絡いたします。
お待たせすることとなりますが、何卒よろしくお願いいたします。
確認に関係者との相談が必要な場合は、「社内で確認のうえ、あらためてご連絡いたします」とすると、返答までに一定の時間が必要な理由をやわらかく伝えられます。
ただし、具体的な予定が決まっているにもかかわらず連絡時期を書かないと、相手を待たせてしまうことがあります。
返答の見込みがある場合は、次のように時期を加えると親切です。
「内容を確認のうえ、来週前半を目途にご連絡いたします。」
確認期限や次の対応を添える例文
見積もりや提案に関する資料など、確認後の対応が予定されている場合は、期限や進め方を添えるとやり取りがスムーズです。
期限を伝える際は、無理のない日程を明記することが大切です。
件名:資料ご送付のお礼と今後の確認について
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。
このたびは、資料のご送付ありがとうございます。
資料を受領し、内容を確認いたしました。
社内で検討を進め、〇月〇日までに今後の対応についてご連絡いたします。
ご不明な点がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
次の対応は、資料の目的に合わせて具体的に書き分けられます。
- 提案資料の場合は、「検討結果をご連絡いたします。」
- 見積もり資料の場合は、「条件を確認のうえ、回答いたします。」
- 打ち合わせ資料の場合は、「内容を踏まえ、日程についてご相談いたします。」
- 社内共有が必要な場合は、「関係部署と確認のうえ、ご連絡いたします。」
予定が変更となる可能性がある場合は、断定せず「現時点では〇月〇日頃を予定しております」と表現すると、丁寧な印象になります。
相手に安心してもらえるよう、資料への感謝と次の見通しを過不足なく伝えましょう。
まだ資料を確認していないときは受領のみを伝える
資料を受け取ったものの、すぐに内容まで確認できない場合は、受領した事実だけを先に伝えると丁寧です。
未確認の段階で「確認しました」と書くのは避け、確認時期が決まっているときだけ、無理のない範囲で予定を添えましょう。
相手は資料が届いているか気にしていることがあるため、短い返信でも早めに連絡を入れることで、安心してもらいやすくなります。
特に、会議前や期限のある資料を受け取った場合は、内容の確認と受領の連絡を区別することが大切です。
未確認の段階で使える返信例文
内容にまだ目を通せていない場合は、「受領いたしました」「拝受いたしました」を用い、確認済みであるように受け取られる表現は控えます。
相手との関係を問わず使いやすい、基本的な返信例は次のとおりです。
件名:資料受領のご連絡
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。
このたびは、資料のご送付ありがとうございます。
資料を確かに受領いたしました。
内容につきましては、これから確認いたします。
取り急ぎ、受領のご連絡まで申し上げます。
何卒よろしくお願いいたします。
「確かに」を加えると、受け取ったことを明確に伝えられます。
一方で、相手から回答を求められている資料でなければ、この時点で詳しい感想や判断を無理に書く必要はありません。
未確認の段階では、受領したことと、今後確認することだけを簡潔に伝えるのが自然です。
確認予定日を伝える場合の書き方
確認に時間がかかることが分かっている場合は、おおよその予定日を添えると、相手が次の連絡を待ちやすくなります。
ただし、確約が難しい日程を伝えると負担になるため、社内の予定や確認に必要な時間を考えたうえで書きましょう。
| 状況 | 添えやすい表現 |
|---|---|
| 確認日が決まっている | 内容を確認のうえ、〇月〇日までに改めてご連絡いたします。 |
| 確認に数日かかる | 内容を確認し、今週中を目途にご連絡いたします。 |
| 社内確認が必要 | 関係者と確認のうえ、改めてご連絡申し上げます。 |
| 時期を断定しにくい | 確認に少々お時間を頂戴しますが、確認後にご連絡いたします。 |
たとえば、次のように書くと、受領連絡と今後の予定を自然につなげられます。
資料を受領いたしました。
内容を確認のうえ、〇月〇日頃を目途に改めてご連絡いたします。
「頃を目途に」のような表現は、確認作業の進み具合によって前後する可能性がある場合にも使いやすい言い回しです。
反対に、確認予定を伝えたにもかかわらず遅れそうなときは、予定日を過ぎる前に状況を連絡すると、誠実な印象につながります。
返信を急ぐときの短い例文
移動中や会議の合間などで、すぐに丁寧なメールを作成できないときは、短文でも受領連絡を優先するとよいでしょう。
短い返信では、要点を絞り、確認前であることが分かる一文を加えます。
-
資料のご送付ありがとうございます。
確かに受領いたしました。
内容は確認後、改めてご連絡いたします。
-
資料を受領いたしました。
早速お送りいただき、ありがとうございます。
確認のうえ、ご連絡申し上げます。
-
資料、受け取りました。
取り急ぎ受領のご連絡まで申し上げます。
社外の相手には、「受け取りました」よりも「受領いたしました」のほうが改まった印象になります。
返信を急ぐ場合でも、資料名や案件名を件名または本文に入れると、複数のやり取りがある際にも内容を確認しやすくなります。
確認前であることを正直に伝えつつ、まずは受領の連絡を届けることが、行き違いを防ぐ基本です。
社内では相手との関係に応じて表現を使い分ける

社内で資料を受け取ったときは、相手の役職や普段のやり取りの距離感に合わせて、お礼の言葉を選ぶことが大切です。
上司には敬意が伝わる丁寧な表現を用い、同僚には簡潔でも感謝が分かる返信を心がけると、自然なコミュニケーションになります。
社内だからこそ、相手に負担をかけず、内容がひと目で分かる返信を意識するとよいでしょう。
社内メールでは、社外向けのように過度にかしこまる必要はありません。
ただし、役職者や他部署の担当者に対しては、短い返信であっても敬語を整えることで、丁寧な印象につながります。
| 相手との関係 | 表現の目安 |
|---|---|
| 上司・役職者 | 感謝に加えて、確認や活用の予定を丁寧に伝える |
| 他部署の担当者 | 用件を明確にしつつ、適度に丁寧な言葉を選ぶ |
| 同僚・同じチームのメンバー | 簡潔なお礼と、確認したことを伝える |
| 複数人が宛先のメール | 共有への感謝と、自分が対応する範囲を分かりやすく示す |
上司への丁寧なお礼例文
上司から資料を送ってもらった場合は、「ありがとうございます」だけで終えず、資料が業務に役立つことや、今後の対応を添えると気持ちが伝わります。
特に、作成に時間がかかったと考えられる資料には、送付してもらったことへの感謝を明確にするとよいでしょう。
部長
資料をご送付いただき、ありがとうございます。
内容を確認し、今後の業務に活用させていただきます。
お忙しいなか、資料を共有いただきありがとうございます。
大変参考になりますので、確認のうえ対応を進めます。
会議用の資料をお送りいただき、ありがとうございました。
事前に確認し、当日の準備に役立てます。
上司への返信では、「参考にします」だけでは、受け取った後の行動がやや曖昧に見えることがあります。
「確認します」「準備に役立てます」のように、資料をどのように扱う予定かを一言加えると、報告としても分かりやすくなります。
同僚への簡潔なお礼例文
同僚や同じチームのメンバーには、関係性に応じて少し親しみのある表現を使っても問題ありません。
ただし、要件だけの短い返信になりすぎないよう、感謝の言葉を最初に置くのがおすすめです。
資料の共有ありがとうございます。
確認しました。
資料を送ってくれてありがとうございます。
こちらをもとに作業を進めます。
まとめ資料の共有、助かります。
確認して、必要な点があれば連絡します。
同僚との日常的なやり取りでは、簡潔な返信が好まれる場面もあります。
一方で、急ぎの依頼や作成の負担が大きかった資料に対しては、「助かります」「ありがとうございます」といった言葉を省かないほうが、良好な関係を保ちやすくなります。
-
普段から簡潔なやり取りが多い相手には、短いお礼でも十分に伝わります。
-
他部署の同僚には、社内であっても少し丁寧な表現を選ぶと安心です。
-
資料をすぐに使う場合は、用途を添えると相手も状況を把握しやすくなります。
複数人に共有された資料への返信例文
会議の参加者やプロジェクトのメンバーなど、複数人に資料が共有された場合は、全員に返信するかどうかを内容に応じて考えます。
全員が知っておくべき連絡であれば、関係者全員が見られる形でお礼と対応予定を伝えると、認識をそろえやすくなります。
資料の共有ありがとうございます。
内容を確認し、担当分の準備を進めます。
会議資料をご共有いただき、ありがとうございます。
事前に確認のうえ、必要な情報を整理しておきます。
資料を確認しました。
私の担当箇所については、次回の打ち合わせまでに対応します。
複数人が宛先に入っているメールでは、個人的なお礼だけを全員に送ると、連絡が増えすぎる場合もあります。
返信する際は、全員に共有する価値がある内容かを考え、担当や進行に関わる情報があるときに全員へ伝えるとよいでしょう。
特定の人だけに確認したいことがある場合は、関係する相手に絞って連絡すると、やり取りが整理しやすくなります。
「拝受しました」などの言い換えで表現の幅を広げる
「資料のご送付ありがとうございます」は丁寧で使いやすい表現ですが、場面に応じて「お送りいただきありがとうございます」「拝受しました」「受領しました」などに言い換えると、伝えたい内容をより明確にできます。
お礼を中心に伝えるのか、受け取った事実を伝えるのかによって、適した表現は異なります。
言葉ごとの役割を知っておくと、相手や連絡の目的に合わせて、自然な文面を選びやすくなります。
| 表現 | 主に伝わる内容 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 資料をお送りいただきありがとうございます | 送付への感謝 | やわらかくお礼を伝えたいとき |
| 資料を拝受しました | へりくだった受領の報告 | 社外の目上の相手や改まった連絡 |
| 資料を受領しました | 受け取った事実の明確な報告 | 手続きや確認を伴う連絡 |
| ご査収ください | 送付物を確認して受け取ってほしい依頼 | 資料を送る側の案内 |
「資料をお送りいただきありがとうございます」の使い方
「資料をお送りいただきありがとうございます」は、相手が資料を送ってくれたことへの感謝を、素直に伝えられる表現です。
「ご送付ありがとうございます」よりも動作が具体的になり、やわらかく親しみのある印象になります。
取引先や社内の関係者など、幅広い相手に使いやすい言い回しです。
資料をお送りいただき、ありがとうございます。
参考資料をお送りいただき、ありがとうございました。
お忙しいところ、関連資料をお送りいただきありがとうございます。
なお、この表現は送付へのお礼が中心のため、確実に受け取ったことも伝えたい場合は、受領の言葉を続けると分かりやすくなります。
資料をお送りいただき、ありがとうございます。
確かに受け取りましたので、内容を確認いたします。
「資料を拝受しました」の使い方
「拝受しました」は、「受け取る」をへりくだって表す謙譲語です。
相手への敬意を示しながら、資料を受け取ったことを伝えたいときに適しています。
社外の目上の方や、あらたまった書類を受け取った場面では、特に使いやすい表現です。
ご送付いただきました資料を、確かに拝受しました。
先ほど、企画書を拝受しました。
ご多用のところ資料をご準備いただき、誠にありがとうございます。
拝受した資料は、内容を確認のうえ活用させていただきます。
「拝受」は丁寧な言葉であるため、「拝受いたしました」のようにさらに「いたす」を重ねる必要はありません。
敬意を重ねすぎず、「拝受しました」だけで十分に丁寧です。
「資料を受領しました」の使い方
「受領しました」は、資料や書類を受け取った事実を明確に伝える表現です。
「拝受しました」よりも事務的で、落ち着いた印象があります。
契約関係の書類、申請書類、提出物など、受け取ったことをはっきり残したい連絡に向いています。
本日、必要書類一式を受領しました。
お送りいただいた見積書を受領しました。
資料を受領しましたので、確認後に改めてご連絡します。
相手への感謝も添えたい場合は、「ご送付いただきありがとうございます」と組み合わせると、硬くなりすぎません。
資料をご送付いただき、ありがとうございます。
確かに受領しました。
ただし、日常的なやり取りで多用すると少し事務的に感じられることもあるため、相手との関係や書類の性質に合わせて選ぶと安心です。
「ご査収ください」は資料を送る側が使う表現
「ご査収ください」は、資料を送った側が、相手に内容を確認したうえで受け取ってほしいと伝える表現です。
そのため、資料を受け取った側が、お礼や受領報告として使う言葉ではありません。
「査収」には、内容をよく確認して受け取るという意味があります。
送付する側は、次のように使えます。
資料を添付いたしましたので、ご査収ください。
ご依頼の資料をお送りしますので、ご査収のほどお願いいたします。
一方、受け取った側は「ご査収いただきありがとうございます」とはせず、「資料をお送りいただきありがとうございます」や「資料を拝受しました」と伝えるのが自然です。
送る側・受け取る側の立場を意識して言葉を選ぶと、短いメールでも意図が伝わりやすくなります。
メール添付・共有リンク・郵送に合わせて受領内容を明確にする

資料を受け取った連絡では、どの方法で、何を受け取ったのかを具体的に書くと、行き違いを防ぎやすくなります。
メール添付、共有リンク、郵送では確認できる範囲が異なるため、送付方法に合わせて「添付ファイルを確認しました」「リンク先を確認しました」「本日到着しました」のように伝え分けることが大切です。
資料名、ファイル名、到着日などを必要に応じて添えると、複数のやり取りが並行している場合にも内容を特定しやすくなります。
| 受け取り方 | 伝えると分かりやすい内容 | 表現の例 |
|---|---|---|
| メール添付 | 添付ファイル名、資料名、閲覧できたこと | 添付いただいた企画書を確認しました。 |
| 共有リンク | リンク先、フォルダ名、閲覧できたこと | 共有いただいたフォルダ内の資料を確認しました。 |
| 郵送 | 到着日、書類名、受け取ったこと | 本日、契約関係書類を受け取りました。 |
添付資料を受け取った場合の例文
メールに添付された資料は、本文だけでなく添付ファイルの有無やファイル名を確認したうえで返信すると安心です。
特に、同じ件名で複数回資料が送られる場面では、確認したファイルを具体的に示すと、どの資料への返信なのかが明確になります。
資料をご送付いただき、ありがとうございます。
添付いただいた「商品提案書」を確認しました。
内容を確認のうえ、必要があれば改めてご連絡いたします。
お見積書を添付にてお送りいただき、ありがとうございます。
最新版のファイルを受け取りました。
社内で確認を進めます。
資料一式をお送りいただき、ありがとうございます。
添付の説明資料および進行表を確認しました。
今後の打ち合わせに向けて、内容を確認いたします。
ファイルが複数ある場合は、すべての名称を並べるよりも、「添付の3点」や「添付資料一式」のようにまとめても自然です。
ただし、特定の資料だけに触れたいときは、重要なファイル名を記載すると認識をそろえやすくなります。
共有リンクから資料を確認する場合の例文
共有リンクで資料を受け取る場合は、単に「資料を確認しました」と伝えるよりも、リンク先や共有フォルダを閲覧できたことに触れると分かりやすくなります。
共有先に複数のファイルがあるときは、確認したフォルダ名や資料の種類を添えると、対象範囲がはっきりします。
リンクを開けたことと、資料の内容を確認したことは分けて伝えると、状況に合った丁寧な返信になります。
資料の共有リンクをお送りいただき、ありがとうございます。
リンク先のフォルダを確認し、提案資料を閲覧いたしました。
内容を確認のうえ、改めてご連絡いたします。
共有いただいた資料を確認しました。
「会議用資料」フォルダ内のファイルを閲覧できております。
ご対応ありがとうございます。
閲覧用リンクをご案内いただき、ありがとうございました。
リンク先の資料を確認いたしました。
必要な資料を確認できましたので、ご報告いたします。
まだ内容まで確認できていない場合は、「リンク先を確認しました」ではなく、「リンクにアクセスできることを確認しました」と書く方法もあります。
このように書けば、閲覧環境の確認と資料内容の確認を混同せずに伝えられます。
郵送された資料が届いた場合の例文
郵送された資料への返信では、到着した事実が分かるように「本日」「○月○日」などを添えると、送付側も状況を把握しやすくなります。
封筒や荷物の到着を伝えるだけでなく、同封されていた書類の名称にも触れると、受け取った内容を確認しやすくなります。
到着日を記録として残したい場合は、「本日、受け取りました」という表現が簡潔で便利です。
本日、郵送いただいた会社案内およびサービス資料を受け取りました。
ご手配いただき、ありがとうございます。
内容を確認いたします。
先ほど、契約関係書類が到着しました。
確かに受け取りましたので、ご連絡いたします。
確認後、必要に応じてご連絡いたします。
9月29日に、郵送いただいた資料一式を受け取りました。
お忙しいところご手配いただき、ありがとうございました。
資料を確認のうえ、対応を進めます。
郵送物は、発送日と到着日に時間差があるため、相手が到着状況を気にしていることもあります。
到着後は、長文でなくても早めに一報を入れることで、相手が安心しやすくなります。
資料の不足や添付漏れは配慮のある言葉で再送をお願いする

添付ファイルや資料の一部が見当たらないときは、相手の不手際と決めつけず、確認できない状況を落ち着いて伝えることが大切です。
不足している資料名や開けないファイル名を具体的に示したうえで、再送や別の形式での送付をお願いしましょう。
「お手数をおかけしますが」「恐れ入りますが」を添えると、業務上の依頼をやわらかく伝えられます。
-
メール本文だけでなく、別のメールや共有フォルダも確認する。
-
不足している資料名、ファイル名、該当ページなどを明記する。
-
期限がある場合は、必要な日時を丁寧に伝える。
-
再送後は、受け取れたことと対応へのお礼を伝える。
添付ファイルが見当たらない場合の例文
添付ファイルがない場合は、「添付されていません」と言い切るよりも、「確認できませんでした」と表現すると、行き違いへの配慮が伝わります。
相手が複数の資料を送る予定だった場合は、特に必要なファイル名を挙げて確認すると、再送の手間を減らせます。
件名:資料の添付についてのご確認
お世話になっております。
先ほどお送りいただいたメールを確認いたしましたが、「〇〇資料」の添付ファイルを確認できませんでした。
恐れ入りますが、添付予定でしたら再度お送りいただけますでしょうか。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
急ぎで資料が必要な場合でも、相手を急かす印象にならないよう、必要な理由と希望時刻を簡潔に添えます。
恐れ入りますが、本日中に確認を進める予定のため、可能でしたら16時頃までにお送りいただけますと幸いです。
資料の一部が不足している場合の例文
複数の資料のうち一部だけが不足している場合は、受け取れているものと不足しているものを分けて伝えると、認識違いを防げます。
不足している資料を箇条書きで示すと、相手が確認しやすくなります。
お世話になっております。
資料一式をお送りいただき、ありがとうございます。
確認したところ、下記の資料については見当たりませんでした。
-
見積書
-
導入スケジュール
-
仕様一覧
すでにご送付済みでしたら行き違いとなり恐縮ですが、未送付の場合はご共有いただけますでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
資料名が不明確なときは、「〇月〇日にご案内いただいた資料のうち、費用に関する資料」のように、分かる範囲で内容を補足します。
一方で、必要以上に長い説明は避け、相手がすぐに対応できる情報に絞ることがポイントです。
ファイルを開けない場合の例文
ファイルは添付されているものの開けない場合は、端末や閲覧ソフトの状況による可能性もあるため、「開けません」と断定的に伝えず、確認した結果として伝えると安心です。
可能であれば、表示されたメッセージやファイル形式を伝え、別形式での送付をお願いしましょう。
| 伝える内容 | 記載例 |
|---|---|
| 対象のファイル | 「会社案内.pdf」 |
| 確認した状況 | ファイルを開こうとしましたが、内容を表示できませんでした |
| 依頼内容 | 再送または別形式でのご共有をお願いいたします |
お世話になっております。
お送りいただいた「〇〇資料」を確認いたしましたが、こちらの環境ではファイルを開くことができませんでした。
お手数をおかけして恐縮ですが、可能でしたら別形式での送付、またはファイルの再送をご検討いただけますでしょうか。
表示上の問題である可能性もございますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
パスワードが必要な資料の場合は、パスワードの案内メールが別送されていないかも確認してから連絡するとスムーズです。
再送後に伝えるお礼の例文
再送してもらった後は、ファイルを確認できたことと、対応へのお礼を短く伝えましょう。
再送依頼は相手に手間をかけるため、迅速に対応してもらったことへの感謝を添えると、やり取りを気持ちよく締めくくれます。
早速ご対応いただき、ありがとうございます。
再送いただいた資料を確認し、問題なく開くことができました。
お手数をおかけしました。
引き続き、よろしくお願いいたします。
不足していた資料についても、以下のように伝えられます。
ご多用のところ、資料をご共有いただきありがとうございました。
不足していた「〇〇資料」も確認できました。
迅速にご対応いただき、感謝申し上げます。
内容の確認に時間がかかる場合でも、まずは再送分を受け取れたことだけを伝えておくと、相手も対応完了を把握しやすくなります。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 「資料のご送付ありがとうございます」は、相手への感謝を丁寧に伝えられる正しい敬語表現です。
- 資料を受け取ったら、内容の確認前でも早めに受領の連絡を入れると安心感につながります。
- 取引先へのメールでは、感謝・受領した資料・今後の対応を簡潔に伝えることが大切です。
- まだ内容を見ていない場合は、「確認しました」とせず、受領した事実を伝えましょう。
- 社内では、上司・同僚など相手との関係に合わせて、丁寧さの度合いを調整します。
- 「拝受しました」「受領しました」などを使い分けると、伝えたい内容がより明確になります。
- 添付ファイル、共有リンク、郵送など、受け取った方法や資料名を示すと行き違いを防げます。
- 資料が不足しているときは、状況を具体的に伝えたうえで、配慮のある言葉で再送を依頼します。
資料を受け取った際の返信は、長い文章でなくても、感謝と受領の事実が伝われば十分です。
まずは「資料のご送付ありがとうございます」とお礼を伝え、確認状況や今後の予定を必要に応じて添えると、相手も安心してやり取りを進められます。
状況に合った言葉を選ぶことで、メールの印象はより丁寧でわかりやすいものになります。
迷ったときは、相手への感謝と、今どこまで対応できているかを素直に伝えることから始めてみてください。



