「面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」と書いても失礼にならないのか、企業へのメールを前に迷っていませんか。
結論からいうと、この表現は正しい敬語で、面接日程の調整メールにもそのまま使えます。
ただし、面接前と面接後では、少し言い回しを変えるとより自然です。
例えば、面接前なら「面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」、面接後なら「面接の機会をいただき、ありがとうございました」と使い分けるのがおすすめです。
この記事では、それぞれの意味や敬語としての正しさ、面接前後での使い分けを分かりやすく解説します。
さらに、希望日の提示・日程の承諾や変更・面接後のお礼など、場面別にそのまま使えるメール例文も紹介します。
お礼メールを送るタイミングや書き方の注意点も確認できるので、採用担当者に失礼のない文章を作りたい方は、ぜひ参考にしてください。
面接の機会を設けていただき、ありがとうございますは正しい敬語?

「面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」は、企業へのメールでそのまま使える正しい敬語表現です。
面接の日程調整や採用担当者への返信で使っても、不自然な言い回しではありません。
ただし、面接前と面接後では、言葉の選び方を少し変えると、より自然に感謝を伝えられます。
「面接の機会を設けていただき」の意味と敬語としての正しさ
「面接の機会を設けていただき」は、企業が自分のために面接の場を用意してくれたことへの感謝を表す言葉です。
実際に、転職サービスのdodaでも、面接日程を調整する際のメール例文に使われています。
言葉を分けると、それぞれ次のような意味になります。
| 言葉 | 意味・役割 |
|---|---|
| 面接の機会 | 企業と面接できるチャンス |
| 設けて | 面接の場や時間を用意して |
| いただき | 相手にしてもらった行為を、自分側からへりくだって表す言葉 |
例えば、企業の採用担当者が応募書類を確認し、面接の日程を調整してくれた場面を想像してみてください。
その対応に対して「面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」と伝えれば、時間を取ってもらったことへの感謝を丁寧に表現できます。
また、「いただく」は謙譲語(自分側の行為を低く表すことで、相手への敬意を示す言葉)として使われます。
文化庁の「敬語の指針」でも、「いただく」と「くださる」の使い方が、敬語を適切に選ぶうえでの論点として取り上げられています。
「設けていただき」は、相手が面接の場を用意してくれた行為を、自分の立場から丁寧に表す形なので、二重敬語にも当たりません。
無理に「お設けいただき」などと言い換えて、敬語を重ねる必要はありません。
丁寧さを高めたい場合も、言葉を複雑にするのではなく、「誠にありがとうございます」と感謝の部分を整えるだけで十分です。
「設けていただき」と「いただき」の違い|面接前後での使い分け
「面接の機会を設けていただき」と「面接の機会をいただき」は、どちらも正しい表現で、感謝する対象の捉え方が少し異なります。
「設けていただき」は面接の場を用意してくれたことに、「いただき」は面接のチャンスをもらったことに、それぞれ焦点を当てた言い方です。
そのため、面接前の日程調整では「設けていただき」、面接後のお礼では「いただき」を選ぶと、自然な文章にまとめやすくなります。
| 使う場面 | おすすめの表現 |
|---|---|
| 面接前・日程調整 | 面接の機会を設けていただき、誠にありがとうございます。 |
| 面接当日の終了後 | 本日は面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 |
| 面接翌日のお礼 | 昨日は面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 |
実際に、dodaの日程調整メールでは「設けていただき」が使われており、マイナビ転職やリクルートエージェントが紹介する面接後のお礼メールでは「いただきまして」という表現が見られます。
ただし、これは絶対的な決まりではなく、伝えたい内容に合わせた使い分けの目安です。
面接後に「面接の機会を設けていただき、ありがとうございました」と書いても、間違いではありません。
もう一つ覚えておきたいのが、「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の違いです。
これから面接を受ける段階なら「ありがとうございます」、すでに面接を終えているなら「ありがとうございました」とすると、文章の時制が自然にそろいます。
特に面接後のお礼メールでは、面接前の例文をそのままコピーせず、面接が終わった状況に合わせて語尾を確認しましょう。
迷ったときは、面接前なら「面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」、面接後なら「面接の機会をいただき、ありがとうございました」を基本にすると安心です。
どちらも相手への感謝を丁寧に伝えられるので、必要以上に難しい敬語へ言い換える必要はありません。
面接の機会を設けていただき、ありがとうございますを使ったメール例文
「面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」は、面接の日程調整メールの冒頭に使うと自然です。
企業から面接の案内が届いたら、まず感謝を伝え、その後に希望日時や日程への回答を続けましょう。
ここでは、希望日を自分から提示する場合と、企業から指定された日程に返信する場合の例文を紹介します。
面接の希望日を提示するときの返信例文


企業から面接の希望日時を尋ねられた場合は、最初にお礼を伝え、続けて複数の候補日を提示するとスムーズです。
転職サービスのdodaでも、面接日程の調整メールでは第1希望から第3希望程度までを提示する書き方が紹介されています。
例えば、次のように返信できます。
【例文:面接の希望日を伝えるメール】
件名:Re: 面接日程のご相談
株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
貴社の求人に応募しております、〇〇〇〇と申します。
この度は、面接の機会を設けていただき、誠にありがとうございます。
面接の希望日時につきまして、以下のとおりご連絡いたします。
- 第1希望:〇月〇日 10:00~12:00の間に開始可能
- 第2希望:〇月〇日 13:00~16:00の間に開始可能
- 第3希望:〇月〇日 10:00~15:00の間に開始可能
上記の日程でご調整いただけますと幸いです。
ご確認のほど、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
電話番号:090-XXXX-XXXX
メールアドレス:example@example.com
この例文のポイントは、感謝の言葉を先に伝えてから、希望日時を分かりやすく整理していることです。
「面接の機会を設けていただき」という表現を入れることで、面接の場を用意してくれた企業への感謝が自然に伝わります。
また、希望日時を書く際は、次の違いに注意しましょう。
| 時間の書き方 | 相手への伝わり方 |
|---|---|
| 10:00~12:00 | 開始できる時間帯なのか、終了希望時刻なのかが曖昧 |
| 10:00~12:00の間に開始可能 | 面接を開始できる時間帯が明確 |
| 10:00開始、12:00までに終了希望 | 開始時刻と終了希望時刻が明確 |
例えば「10時から12時まで」とだけ書くと、面接を12時までに終えたいのか、12時に開始してもよいのか、担当者が判断に迷う可能性があります。
希望日時は、面接を開始できる時間帯なのか、終了してほしい時刻なのかを明確にしましょう。
小さな違いですが、企業とのメールのやり取りを減らすためにも大切なポイントです。
指定された日程を承諾・変更するときの返信例文

企業から具体的な面接日時を提示された場合も、「面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」を使えます。
ただし、提示された日時で参加できるかどうかによって、後に続ける文章を変えることがポイントです。
まずは、状況別の使い分けを確認してみましょう。
| 状況 | お礼の後に伝える内容 |
|---|---|
| 指定日時で参加できる | 提示された日時で面接に参加することを明確に伝える |
| 指定日時では参加できない | 都合がつかないことを丁寧に伝え、別の候補日時を提示する |
| 確定済みの日程を変更したい | 変更をお願いすることへのお詫びと、新しい希望日時を伝える |
【例文①:提示された面接日程を承諾する場合】
件名:Re: 面接日程のご案内
株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
〇〇〇〇と申します。
この度は、面接の機会を設けていただき、誠にありがとうございます。
ご案内いただきました〇月〇日〇時より、面接に参加いたします。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
電話番号:090-XXXX-XXXX
メールアドレス:example@example.com
承諾する場合は、このように短い文章で問題ありません。
「面接に参加いたします」と明確に伝えれば、採用担当者も日程を確認しやすくなります。
【例文②:提示された面接日程の変更をお願いする場合】
件名:Re: 面接日程のご案内
株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
〇〇〇〇と申します。
この度は、面接の機会を設けていただき、誠にありがとうございます。
大変恐縮ですが、ご提示いただいた〇月〇日〇時は都合がつかず、別の日程でご調整いただくことは可能でしょうか。
以下の日程でしたら、面接に参加できます。
- 第1希望:〇月〇日 10:00開始
- 第2希望:〇月〇日 14:00開始
- 第3希望:〇月〇日 11:00開始
お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
電話番号:090-XXXX-XXXX
メールアドレス:example@example.com
日程を変更してもらいたいときは、最初に感謝を伝え、その後で変更をお願いすると丁寧です。
すでに承諾した日程をこちらの事情で変更する場合は、「一度ご了承した日程にもかかわらず、変更をお願いすることとなり申し訳ございません」と、お詫びの一文も添えましょう。
なお、メールの件名は、企業から届いたメールに返信する場合、基本的にそのまま残しておくと、やり取りの内容が分かりやすくなります。
また、厚生労働省委託サイトのホームワーカーズウェブでも案内されているように、適度な改行を入れ、氏名や連絡先を記載した署名を付けることも忘れないようにしましょう。
面接日程の返信メールでは、「感謝を伝える」「参加できる日時を明確にする」「丁寧に締めくくる」の3点を押さえることが大切です。
「面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」を冒頭に添えれば、必要以上に長い文章を書かなくても、採用担当者への感謝を自然に伝えられます。
面接後のお礼メールではどう書く?自然な表現と例文

面接が終わった後は、「面接の機会をいただき、誠にありがとうございました」と伝えると自然です。
面接前の「ありがとうございます」を「ありがとうございました」に変えることで、面接を受けられたことへの感謝が伝わります。
ここでは、そのまま使えるお礼メールの例文と、送るタイミングや内容のポイントを紹介します。
「面接の機会をいただき、ありがとうございました」を使った例文
面接後のお礼メールでは、面接の機会をもらったことへの感謝を最初に伝えるのが基本です。
実際に、マイナビ転職やリクルートエージェントでも、「面接の機会をいただきまして、誠にありがとうございました」という表現を使った例文が紹介されています。
面接当日に送る場合は、次のような文章にすると自然です。
【例文:面接当日に送るお礼メール】
件名:本日の面接のお礼(氏名)
株式会社〇〇 人事部 〇〇様
お世話になっております。
本日、面接をしていただきました〇〇〇〇と申します。
本日はお忙しい中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
面接では、貴社の具体的な業務内容や、仕事に取り組むうえで大切にされている考え方について詳しくお話を伺うことができ、大変勉強になりました。
特に、〇〇についてのお話が印象に残っており、貴社で働きたいという思いが一層強くなりました。
改めまして、本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
引き続き、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
電話番号:090-XXXX-XXXX
メールアドレス:example@example.com
この例文では、最初に感謝を伝え、その後で面接の感想と入社への意欲を簡潔に述べています。
ただ「ありがとうございました」と書くだけでなく、面接で実際に聞いた話を一つ添えることで、自分の言葉で感謝を伝えやすくなります。
例えば、仕事内容について詳しく説明してもらった場合は、「具体的な業務の進め方を伺い、入社後の働き方をより明確にイメージできました」と書けます。
社内の雰囲気について聞いた場合なら、「チームで協力する際に大切にされている考え方が印象に残りました」といった表現も自然です。
もちろん、実際に聞いていない内容を無理に付け加える必要はありません。
また、面接翌日にメールを送る場合は、書き出しを次のように変えると分かりやすくなります。
| 送るタイミング | お礼の書き出し |
|---|---|
| 面接当日 | 本日はお忙しい中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 |
| 面接翌日 | 昨日はお忙しい中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 |
| 面接から数日後 | 先日はお忙しい中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 |
どの表現も敬語として問題ありませんが、面接が終わった後なので「ありがとうございました」と過去形にするのが自然です。
面接後のお礼メールは、「感謝の言葉+面接で印象に残った内容+締めの挨拶」という流れで書くと、簡潔で伝わりやすい文章になります。
お礼メールに書く内容と送るタイミング
面接後のお礼メールは、面接当日、遅くとも翌日までに送ることが一つの目安です。
マイナビ転職ではなるべく早く、遅くても翌日まで、リクルートエージェントでは面接当日の送信がすすめられています。
リクナビNEXTでも、面接当日中または翌日までを目安とする案内があります。
ただし、これは一般的なビジネスマナーとしての目安であり、必ず何時間以内に送らなければならないという決まりではありません。
送信する際は、次のポイントを確認しておくと安心です。
| 確認する項目 | 押さえておきたいポイント |
|---|---|
| 送信タイミング | 面接当日、遅くとも翌日までを目安にする |
| 件名 | 面接のお礼であることと氏名を明記する |
| 感謝の言葉 | 面接の機会をいただいたことへのお礼を伝える |
| 面接の感想 | 印象に残った話題を一つ具体的に書く |
| 志望意欲 | 実際に感じたことを自分の言葉で簡潔に伝える |
| 締めの挨拶 | 丁寧な挨拶で結び、氏名と連絡先を記載する |
特に意識したいのは、メールを長くしすぎないことです。
面接で話した内容をすべて振り返る必要はなく、印象に残ったエピソードを一つ選ぶだけでも、十分に自分らしいお礼になります。
例えば、担当者から具体的な仕事内容を聞いて理解が深まったなら、その点を短く伝えるだけで構いません。
マイナビ転職やリクルートエージェントでも、面接で聞いた具体的な話や、そこから感じた志望意欲を盛り込む書き方が紹介されています。
なお、お礼メールは必須ではなく、送らなかったことだけで選考結果が決まるものではありません。
リクナビNEXTでも必須ではないと説明されているため、採用を有利にするための手段というより、感謝を伝えるためのメールと考えるとよいでしょう。
最後に、送信前には宛名や企業名、誤字脱字も確認しておきましょう。
せっかく丁寧なお礼を書いても、企業名や担当者名を間違えてしまうと、伝えたい気持ちが十分に届かない可能性があります。
面接後のお礼メールで大切なのは、難しい敬語を使うことではなく、面接への感謝と印象に残ったことを、簡潔かつ丁寧に伝えることです。
「面接の機会をいただき、誠にありがとうございました」を基本に、実際の面接内容に合わせて自分の言葉を添えてみてください。
まとめ|面接の機会を設けていただいた感謝は場面に合わせて伝えよう
「面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」は、企業へのメールで安心して使える丁寧な敬語表現です。
面接前の日程調整では「設けていただき」、面接後のお礼では「いただき」を使うと、より自然に感謝を伝えられます。
最後に、場面ごとの使い分けを確認しておきましょう。
| 場面 | おすすめの表現 |
|---|---|
| 面接の日程調整 | 面接の機会を設けていただき、誠にありがとうございます。 |
| 面接日時の承諾 | この度は面接の機会を設けていただき、ありがとうございます。 |
| 面接当日のお礼 | 本日は面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 |
| 面接翌日のお礼 | 昨日は面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 |
どちらの言い回しも正しいため、無理に難しい敬語へ言い換える必要はありません。
ただし、面接前のメールを面接後に使い回す場合は、「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の時制が合っているか確認しましょう。
また、日程調整メールでは希望日時を分かりやすく伝え、面接後のお礼メールでは印象に残った話を一つ添えると、より丁寧な文章になります。
送信前には、企業名・担当者名・面接日時・誤字脱字を確認することも忘れないようにしてください。
大切なのは、敬語を必要以上に重ねることではなく、面接の機会を用意してくれた相手への感謝を、自分の状況に合った自然な言葉で伝えることです。
今回紹介した例文を参考に、採用担当者にも読みやすいメールを作成してみてください。



