妻の父母が亡くなった際、「喪中はがきには続柄をどう書けばよいのだろう」「義父・義母と書いてもよいのかな」と迷う方は少なくありません。
とくに夫婦連名で出す場合は、誰から見た続柄なのかが伝わる書き方を選びたいところです。
妻の父母については、本文に「妻の父」「妻の母」と記すと、受け取る方にも関係性がわかりやすくなります。
この記事では、妻の父母や妻本人、夫の父母が亡くなった場合に使える喪中はがきの文例をはじめ、送る相手や差出人の考え方、投函時期までをわかりやすくご紹介します。
ご家族や送り先との関係に合わせた、無理のない文面を整えるために、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 妻の父母の続柄をわかりやすく記す方法
- 亡くなった方との関係別に使える喪中はがきの文例
- 故人の氏名や続柄を省いた簡潔な文面の考え方
- 送る相手・差出人・投函時期を決める際の目安
妻の父母の続柄は「妻の父」「妻の母」と書くと伝わりやすい
妻の父母が亡くなったことを記す場合、続柄は「妻の父」「妻の母」と書くと、受け取る方に関係性が伝わりやすくなります。
「義父」「義母」という表現も間違いではありませんが、誰から見た続柄なのか迷わせないためには、妻を起点にした書き方がわかりやすいでしょう。
夫婦連名で出すときは、一般に筆頭者から見た続柄を記し、妻本人が亡くなった場合には「妻」とするのが自然です。
続柄は、故人と差出人の関係を簡潔に伝えるためのものです。
とくに、夫婦それぞれの知人や親族へ送る場合は、受け取る方が故人をすぐに思い浮かべられる表現を選ぶと、丁寧な印象になります。
| 亡くなった方 | わかりやすい続柄の例 | 補足 |
|---|---|---|
| 妻の父 | 妻の父 | 妻側の父親であることが明確です。 |
| 妻の母 | 妻の母 | 妻側の母親であることが明確です。 |
| 妻本人 | 妻 | 筆頭者から見た続柄として自然です。 |
「義父」「義母」も使えるが受取人に伝わりにくい場合がある
妻の父母を「義父」「義母」と表すこと自体は、日常的にも使われる自然な表現です。
ただし、「義父」「義母」は差出人との関係を前提とする言葉のため、夫婦のどちらが出したものか一見してわかりにくいことがあります。
たとえば、夫婦連名のはがきで「義父」とだけ記されていると、受け取る方によっては夫側・妻側のどちらの父親かを考える場合もあるでしょう。
そのため、故人とのつながりをよりはっきり示したいときは、「妻の父」「妻の母」とする方法が向いています。
とくに、妻の友人や妻方の親族だけでなく、夫の友人・仕事関係の方など、故人との面識が必ずしも深くない相手へ送る際にもわかりやすい表現です。
- 故人との関係を明確にしたい場合:妻の父、妻の母
- 差出人が夫であることが明らかな場合:義父、義母
- 夫婦連名で幅広い相手に送る場合:妻の父、妻の母
どちらか一方だけが絶対に正しいわけではありません。
迷ったときは、受け取る方が迷わず理解できるかを基準にすると選びやすくなります。
夫婦連名では筆頭者から見た続柄を記すのが一般的
夫婦連名で差し出す場合は、一般に住所・氏名の最初に記す筆頭者から見た続柄を書くことが多いです。
たとえば、夫の氏名を先に書き、その後に妻の氏名を添える形であれば、妻の父は「妻の父」、妻の母は「妻の母」と記します。
筆頭者が妻である場合には、亡くなった方は「父」または「母」と表すこともできます。
ただし、受け取る方との関係を考えると、筆頭者が妻であっても「父」「母」だけでは誰の親なのかわかりにくいことがあります。
夫婦共通の知人や、妻のご家族と面識のない方にも送るなら、「妻の父」「妻の母」と補う書き方は親切です。
| 差出人の記載例 | 亡くなった方 | 続柄の書き方の例 |
|---|---|---|
| 夫名・妻名の順 | 妻の父 | 妻の父 |
| 夫名・妻名の順 | 妻の母 | 妻の母 |
| 妻名・夫名の順 | 妻の父 | 父、または妻の父 |
| 妻名・夫名の順 | 妻の母 | 母、または妻の母 |
夫婦連名では、氏名の順番と続柄の基準をそろえると、全体が読みやすく整います。
一方で、形式にこだわりすぎず、故人を知る方にとってわかりやすい表現を優先しても差し支えありません。
妻本人が亡くなった場合は「妻」と記すのが自然
夫が差出人となり、妻本人が亡くなった場合の続柄は、「妻」と記すのが自然です。
「家内」や「内儀」などの表現を用いることもありますが、現在では「妻」が簡潔でわかりやすい書き方といえます。
夫婦の氏名を連名で記す形式であっても、亡くなった妻の名前を差出人欄に並べる必要は通常ありません。
差出人欄には、はがきを送る方の氏名を記し、故人については本文中で「妻」として触れる形が自然です。
また、妻が筆頭者となる場合に夫が亡くなったときは、「夫」と記します。
続柄は敬称を付けず、故人との関係を過不足なく表すことを意識すると、落ち着いた印象にまとまります。
亡くなった方に合わせて使える喪中はがきの文例
妻の父母が亡くなった場合は、本文中に「妻の父」「妻の母」と記すと、故人との関係がわかりやすくなります。
妻本人が亡くなった場合は「妻」と記し、夫の父母の場合は「父」「母」とすることで、続柄を自然に書き分けられます。
ここでは、故人との続柄に合わせて使いやすい文例をご紹介します。
妻の父が亡くなった場合の文例

夫婦連名で出す場合や、夫側の知人にも送る場合は、故人が妻の父であることを明記すると丁寧です。
故人の氏名を入れるかどうかは、相手との関係やご家族の考えに合わせて選べます。
| 記載する場合の文例 |
|---|
|
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます 本年○月に妻の父 ○○ ○○が○歳にて永眠いたしました ここに本年中に賜りましたご厚情を深く感謝申し上げます 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます |
故人の氏名を省く場合は、次のようにまとめられます。
| 氏名を省く場合の文例 |
|---|
|
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます 本年○月に妻の父が永眠いたしました 本年中に賜りましたご厚情に心より御礼申し上げます 皆様のご健康をお祈り申し上げます |
妻が差出人の中心となる場合には「父」とする書き方もありますが、夫婦連名であれば「妻の父」としておくと、読み手に伝わりやすいでしょう。
妻の母が亡くなった場合の文例
妻の母の場合も、父と同様に「妻の母」と記す形がわかりやすく、夫婦の交友関係に向けた文面にもなじみます。
続柄だけを父から母へ入れ替えれば、基本的な構成はそのまま使えます。
| 記載する場合の文例 |
|---|
|
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます 本年○月に妻の母 ○○ ○○が○歳にて永眠いたしました 生前に賜りましたご厚情に心より感謝申し上げます 皆様のご健康をお祈り申し上げます |
より簡潔にするなら、次の文例も使えます。
| 簡潔に伝える文例 |
|---|
|
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます 本年○月に妻の母が永眠いたしました 本年中に賜りましたご厚情を深く感謝申し上げます |
故人の年齢は「○歳にて」と添えても、記載しなくても差し支えありません。
ご家族が落ち着いて確認できる範囲で、必要な情報だけを整えるとよいでしょう。
妻が亡くなった場合の文例
夫が差出人となり妻が亡くなった場合は、本文では「妻」と記すのが自然です。
故人の氏名を添えることで、面識のある方にもわかりやすい文面になります。
| 妻の氏名を記載する文例 |
|---|
|
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます 本年○月に妻 ○○ ○○が○歳にて永眠いたしました 生前に賜りましたご厚情に心より御礼申し上げます 皆様のご健康をお祈り申し上げます |
氏名を入れずに、静かに知らせたい場合は次のように記せます。
| 妻の氏名を省く文例 |
|---|
|
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます 本年○月に妻が永眠いたしました 本年中に賜りましたご厚情を深く感謝申し上げます |
妻の友人や勤務先関係など、故人とのつながりがある方へは、氏名を記したほうが事情を受け取りやすいことがあります。
一方で、夫側の知人などへ簡潔に知らせる場合には、氏名を省いた文面でも自然です。
夫の父母が亡くなった場合との書き分け
夫の父母については、夫婦連名のはがきでも「父」「母」と記す形が一般的です。
妻側の父母と区別する必要があるときは、誰を基準にした続柄なのかをそろえて書くことがポイントです。
| 亡くなった方 | 続柄の書き方 | 本文中の記載例 |
|---|---|---|
| 妻の父 | 妻の父 |
本年○月に妻の父 ○○が永眠いたしました |
| 妻の母 | 妻の母 |
本年○月に妻の母 ○○が永眠いたしました |
| 夫の父 | 父 |
本年○月に父 ○○が永眠いたしました |
| 夫の母 | 母 |
本年○月に母 ○○が永眠いたしました |
夫の父母を「夫の父」「夫の母」としても意味は伝わりますが、夫が差出人の中心であれば「父」「母」のほうがすっきりまとまります。
反対に、妻側の父母を単に「父」「母」とすると、夫婦共通の知人にはわかりにくいことがあるため、「妻の父」「妻の母」と補う書き方が安心です。
喪中はがきは年賀欠礼と感謝の言葉を基本に組み立てる
喪中はがきは、年頭のご挨拶を控える旨・故人に関する情報・感謝の言葉を順に記すと、落ち着いた印象にまとまります。
妻の父母が亡くなったことを知らせる場合も、必要な情報を簡潔に整え、受け取る方への配慮が伝わる文面にすることが大切です。
本文に盛り込む内容は、次のように整理できます。
| 項目 | 記す内容 |
|---|---|
| 年賀欠礼の挨拶 | 年頭のご挨拶を控える旨 |
| 故人の情報 | 氏名・続柄・亡くなった月など |
| 感謝の言葉 | 一年間にいただいた厚意へのお礼 |
| 結びの言葉 | 今後のお付き合いをお願いする言葉 |
すべてを長く書く必要はなく、伝えたい事情が無理なく伝わる分量に整えるとよいでしょう。
故人の氏名・続柄・亡くなった月を入れる書き方
故人について記す際は、誰が亡くなったのかを知らせるために、続柄と氏名、亡くなった月を添える形がわかりやすい書き方です。
妻の父の場合は、「本年○月に妻の父 ○○ ○○が永眠いたしました」のように記します。
妻の母の場合は、「本年○月に妻の母 ○○ ○○が永眠いたしました」とすると、夫婦共通の知人にも事情が伝わりやすくなります。
亡くなった日まで詳しく記すこともできますが、喪中はがきでは月だけを記す形も多く見られます。
たとえば、本文の一部は次のように組み立てられます。
-
本年○月に妻の父 ○○ ○○が永眠いたしました。
-
本年○月に妻の母 ○○ ○○が永眠いたしました。
-
去る○月 妻の父 ○○ ○○が永眠いたしました。
「永眠いたしました」のほか、「他界いたしました」とする書き方もあります。
表現はどちらかに統一し、本文全体を静かな言葉遣いでそろえると自然です。
氏名にふりがなが必要と思われる場合は、相手との関係や読みやすさを考えて補うこともできます。
年齢を記載する場合の表し方
故人の年齢は必ず記載するものではなく、ご家族の考えや相手との関係に応じて省略して差し支えありません。
年齢を添える場合は、「享年○歳」または「満○歳」のように表します。
「享年」は故人を敬って年齢を表す言葉として用いられ、喪中はがきにもなじみやすい表現です。
一方で、年齢の数え方を明確にしたいときは、「満○歳」と記す方法がわかりやすいでしょう。
| 表し方 | 記載例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 享年 | 妻の父 ○○ ○○ 儀 享年○歳 | 改まった印象の表現 |
| 満年齢 | 妻の母 ○○ ○○が満○歳にて永眠いたしました | 年齢の基準が伝わりやすい表現 |
| 年齢を省略 | 妻の父 ○○ ○○が永眠いたしました | 簡潔に伝えやすい表現 |
「儀」は故人の氏名の後に添える改まった表現ですが、用いなくても失礼にはあたりません。
年齢を入れる場合も、本文が長くなりすぎないよう、ほかの情報とのバランスを見ながら整えるとよいでしょう。
今後の変わらぬお付き合いをお願いする結び方
年賀欠礼と故人の情報を記した後には、日頃の厚意への感謝と、今後のお付き合いをお願いする言葉を添えると丁寧です。
とくに妻の父母と面識のある方へ送る場合は、これまでの心配りへのお礼を一言添えることで、あたたかみのある印象になります。
結びには、次のような表現が使えます。
-
本年中に賜りましたご厚情に心より御礼申し上げます。
-
皆様におかれましては健やかに新年をお迎えになられますようお祈り申し上げます。
-
来年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
-
今後とも変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます。
相手との関係が近い場合でも、喪中はがきでは親しみのある言葉に寄せすぎず、穏やかで礼を尽くした表現を選ぶと安心です。
結びの一文は、感謝だけで終える形でも、今後のお付き合いをお願いする形でも問題ありません。
ご家族の気持ちに合う言葉を選び、無理のない範囲で整えることが何より大切です。
故人の氏名や続柄を伏せた簡潔な文面でも差し支えない

喪中はがきでは、故人の氏名や続柄を必ず記載しなければならないわけではありません。
事情に触れず「喪中につき」とだけ伝える簡潔な文面でも、年頭の挨拶を控える旨は十分に伝わります。
ご家族の気持ちや相手との関係に合わせて、無理のない範囲で文面を整えることが大切です。
とくに妻の父母について、送り先によっては故人と面識がない場合もあるため、詳しい情報を省いたほうが自然に受け取られることがあります。
「喪中につき」のみで知らせる文例
故人の情報を記さない場合は、年賀状へのお礼と年頭の挨拶を控える旨を短くまとめる形が一般的です。
簡潔な文面を選んでも、相手への敬意が損なわれることはありません。
| 文例 |
|---|
| 喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます。 |
| 本年中に賜りましたご厚情に心より御礼申し上げます。 |
| 皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。 |
もう少しやわらかな印象にしたいときは、次のような表現も使えます。
| 文例 |
|---|
| 喪中のため新年のご挨拶をご遠慮申し上げます。 |
| 本年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます。 |
| 皆様には穏やかな新年をお迎えになられますようお祈り申し上げます。 |
故人の氏名や続柄を書かない文面では、妻の父母にあたる方であっても「妻の父」「妻の母」と補足する必要はありません。
あえて情報を絞ることは、故人やご家族のプライバシーに配慮する選択肢の一つです。
差出人の住所と氏名を記せば、誰からのお知らせかを相手に伝えられます。
詳しい事情を書かないほうがよい場面
故人についてどこまで記すかは、ご家族の考え方だけでなく、受け取る方との関係も踏まえて決めると安心です。
詳しい事情を控えるほうがよい場面には、次のようなケースがあります。
- 送り先が故人と面識のない方である場合
- 仕事関係や以前の知人など、私的な話題を詳しく伝えにくい相手へ送る場合
- ご家族が故人に関する情報を広く知らせることを望まない場合
- 事情を説明する言葉を選ぶことに負担を感じる場合
- 一律の文面で落ち着いて知らせたい場合
親しい相手であっても、喪中はがきの中で経緯まで説明する必要はありません。
必要に応じて後日あらためてお話しすることもできるため、はがきには年頭の挨拶を控える旨だけを記す方法でも差し支えありません。
反対に、故人と親交のあった方へ個別に知らせたいと感じる場合は、氏名や続柄を添える方法もあります。
ただし、どちらを選ぶ場合でも、相手によって情報量を変えることは失礼ではありません。
ご家族が気持ちよく出せる文面であることを優先し、負担の少ない形を選ぶとよいでしょう。
妻側の親族の喪中はがきは年賀状をやり取りする相手に送る
妻の父母など妻側の親族に不幸があった場合も、基本的には普段から年賀状をやり取りしている相手へ喪中はがきを送ります。
故人との面識の有無だけで範囲を決めるのではなく、年始の挨拶を交わしているかどうかを目安にすると、送り先を整理しやすくなります。
妻側の出来事だからといって、夫の関係者すべてに知らせる必要があるわけではありません。
夫の仕事関係者に送るかは年賀状のやり取りを基準にする
夫の勤務先や仕事関係者への送付は、夫が個人として年賀状を出している相手かどうかを基準に考えるとよいでしょう。
妻の父母が亡くなった場合でも、夫が仕事上の関係者と年始の挨拶を交わしていなければ、あらためて喪中を知らせない選択も自然です。
一方で、毎年自宅宛てに年賀状をいただく上司や取引先の担当者などには、年始の挨拶を控えることを伝えておくと行き違いを減らせます。
ただし、会社の方針や業務上の慣習によっては、私的なはがきを仕事関係者へ送らないほうがよい場合もあります。
迷うときは、前年に夫婦の名前で年賀状を出した相手を確認し、送付先を分けて考えると判断しやすくなります。
| 相手との関係 | 送付を検討する目安 |
|---|---|
| 夫の上司・同僚 | 個人宛てに毎年年賀状をやり取りしている場合 |
| 取引先 | 私的な年賀状のやり取りがあり、勤務先の慣習にも合う場合 |
| 会社名義の関係先 | 通常は個人の喪中はがきの送付対象にしないことが多い |
| 妻の友人・知人 | 妻が年賀状を出している相手を中心に検討する |
仕事上のつながりがあることだけを理由に、送付先を広げる必要はありません。
年賀状のやり取りと普段の関係性を見ながら、無理のない範囲で選ぶことが大切です。
親族へ送る範囲は家族の考え方や地域の慣習も踏まえる
親族への喪中はがきは、親族間で年賀状を交わす習慣があるか、すでに連絡が行き届いているかによって送る範囲が変わります。
近い親族であっても、年始の挨拶状をやり取りしていない場合は、必ずしもはがきを送らなければならないわけではありません。
反対に、普段は離れて暮らしていても、毎年欠かさず年賀状を交わしている親族には送っておくと安心です。
また、地域や親族の間で大切にされている慣習がある場合は、その考え方を尊重すると、やり取りがスムーズになりやすいでしょう。
- 毎年年賀状を交換している親族
- 妻の父母と親しく、年始の挨拶を続けていた親族
- 夫婦宛てに年賀状をくださる親族
- 年賀状を準備される可能性が高い親族
送付範囲に迷う場合は、妻だけで決めようとせず、夫婦で前年の年賀状を見返したり、近いご親族に慣習を確認したりする方法があります。
親族ごとに事情が異なるため、全員に同じ対応をしなければならないと考えすぎないことも大切です。
すでに不幸を知っている相手にも年賀欠礼を知らせる
葬儀や連絡を通じて不幸を知っている相手にも、年賀状をやり取りしているなら喪中はがきを送ることがあります。
これは出来事をあらためて伝えるためではなく、年始の挨拶を控えることを知らせるためです。
相手が事情を知っていても、年賀状を用意する時期には日々の忙しさの中で失念していることもあります。
はがきが届くことで、相手が年賀状を準備する際の目安にもなります。
ただし、近い親族のように普段から連絡を取り合っており、年賀状を出さないことを互いに確認している場合まで、必ず送る必要はありません。
すでに知っているかどうかよりも、その相手と年始の挨拶を交わす関係にあるかを軸に考えると、送る・送らないを決めやすくなります。
夫婦の交友関係に応じて連名と個別送付を使い分ける

喪中はがきの差出人は、相手とのつながり方に合わせて夫婦連名と個別送付を使い分けると、自然でわかりやすくなります。
家族ぐるみで交流している相手には夫婦連名がなじみやすく、どちらか一方だけと親しい相手には、それぞれの名前で送る方法も選べます。
「誰がその相手と年始の挨拶を交わしてきたか」を基準にすると、差出人の表記を決めやすいでしょう。
家族ぐるみの相手には夫婦連名が自然
夫婦そろって食事をしたり、子ども同士を含めて行き来したりしている相手には、夫婦連名の喪中はがきが自然です。
夫婦宛てに年賀状をいただくことが多い場合も、差出人を連名にすることで、今後の年始の挨拶を控える意向が伝わりやすくなります。
妻の父母に不幸があった場合でも、夫婦で暮らし、夫婦として交友関係を築いているなら、夫の名前も添えることに違和感はありません。
連名にする際は、本文中の故人との続柄と、差出人欄の名前を混同しないように整えることが大切です。
| 相手との関係 | 差出人の考え方 |
|---|---|
| 夫婦同士・家族ぐるみで親しい | 夫婦連名 |
| 夫婦宛てに年賀状が届く | 夫婦連名 |
| 夫だけ、または妻だけが仕事で付き合いがある | 親しい本人の名前で個別送付 |
| 学生時代の友人など、配偶者に面識がない | 本人名義で個別送付 |
ただし、連名にするかどうかに厳密な決まりがあるわけではありません。
相手が見たときに、誰からのお知らせかを無理なく理解できる表記を選ぶことが基本になります。
面識のない相手にはそれぞれの名前で送る方法もある
夫の仕事関係や友人、妻の学生時代の友人など、もう一方の配偶者に面識がほとんどない相手には、個別に送る方法が向いています。
たとえば妻の父が亡くなった場合、妻が親しくしている友人へは妻の名前で送り、夫の仕事関係には夫の名前で送るという分け方もできます。
この場合、個別送付だからといって、夫婦の間で対応が分かれているように受け取られる心配はほとんどありません。
むしろ、日頃から関わりのある本人の名前で届くため、相手にとっても送り主がわかりやすい場合があります。
面識のない配偶者の名前を、必ず入れなければならないわけではありません。
特に職場関係では、夫婦連名よりも本人名義のほうが、普段の関係性に合うことがあります。
- 夫婦共通の知人には夫婦連名を検討する
- 夫だけの仕事関係には夫名義で送る
- 妻だけの友人関係には妻名義で送る
- 相手が夫婦宛てか個人宛てかも確認する
迷う相手がいるときは、前年に受け取った年賀状の宛名や差出人を見返すと、普段のやり取りに合った形を選びやすくなります。
連名にする場合は差出人名の順番をそろえる
夫婦連名で出すと決めたら、差出人名の順番は、はがきごとに変えず一定にそろえると整った印象になります。
一般的には夫の氏名を先に記し、その後に妻の氏名を続ける表記が多く見られます。
一方で、妻側の親族や妻の親しい友人へのはがきでは、妻の氏名を先にする形を選ぶこともあります。
どちらが正しいということではなく、夫婦で相談して決めた順番を統一することが大切です。
住所、電話番号、差出人名を印刷する場合も、宛先ごとに差出人欄の並びが不自然に変わっていないか確認しておくと安心です。
なお、本文では妻の父母との関係を「妻の父」「妻の母」と記し、差出人欄には夫婦の氏名を並べると、故人との関係と送り主の情報をすっきり区別できます。
喪中はがきは相手が年賀状を準備する前に届くよう送る
喪中はがきは、相手が年賀状を書き始める前に届く時期を考えて、11月から12月初旬を目安に投函するとよいでしょう。
準備が遅れた場合は無理に急がず、年が明けてから寒中見舞いで事情を伝える方法もあります。
大切なのは日付だけにとらわれず、受け取る方が年始のあいさつを用意する際に戸惑わないよう、余裕を持って対応することです。
11月から12月初旬を目安に投函する

喪中はがきは、一般的に11月中旬から12月初旬までに相手へ届くように送ることが多いです。
年賀状の準備を早めに始める方もいるため、できれば11月中に投函できると、相手も予定を調整しやすくなります。
特に親族、親しい友人、毎年年賀状をやり取りしている方には、印刷や宛名書きにかかる日数も見込みながら準備を進めると安心です。
「12月に入ってから準備しよう」と考える場合でも、12月初旬までの投函をひとつの目安にすると、慌てずに済みます。
| 時期 | 考え方 |
|---|---|
| 10月下旬 | 文面や宛先の確認、はがきの準備を始める時期です。 |
| 11月中旬〜下旬 | 投函に適した時期で、相手に余裕を持って知らせやすいです。 |
| 12月初旬 | 遅くともこの頃までに届くよう、配達日数を考慮して投函します。 |
| 12月中旬以降 | 相手がすでに年賀状を準備している可能性もあるため、状況に応じた対応を考えます。 |
投函日を決める際は、郵便局の窓口へ持参するか、ポストの最終取集時刻を確認しておくとよいでしょう。
連休前後や年末に近い時期は、通常より配達に時間がかかることもあるため、少し早めに出す配慮が役立ちます。
宛先が遠方の場合や、住所の確認が必要な相手が多い場合は、発送予定日を数日早めに設定する方法もあります。
印刷を依頼する場合は、仕上がり予定日だけでなく、宛名の確認や投函に必要な時間も含めて予定を立てましょう。
- 宛先リストに変更がないか確認する
- 郵便番号と住所の記載を見直す
- 印刷後に投函日を決めるのではなく、先に目標日を定める
- 遠方の相手や目上の方には早めの到着を意識する
事情により準備の開始が遅くなったときも、短期間で仕上げようとして記載内容を急いで決める必要はありません。
故人のことを思いながら、落ち着いて確認できる範囲で進めることが大切です。
発送が遅れた場合は寒中見舞いで伝える
12月中旬以降になり、喪中はがきが年内に届きにくい場合は、年明けに寒中見舞いを送る方法を検討できます。
寒中見舞いでは、新年のあいさつを控えたことと、前年に身内に不幸があったことを簡潔に伝えます。
相手から年賀状が届いた後に返信する場合も、寒中見舞いとしてお礼と事情を添える形にすると、気持ちを丁寧に伝えやすいでしょう。
寒中見舞いを送る時期は、一般に松の内が明けてから立春頃までが目安とされています。
地域によって松の内の期間に違いがあるため、迷う場合は1月中旬以降に投函するようにすると判断しやすいです。
寒中見舞いに記す内容は、長く説明しようとせず、次の要素を整えるとまとまりやすくなります。
- 年賀状をいただいたことへのお礼
- 新年のあいさつを控えたこと
- 故人との別れがあったことの報告
- 相手の健康を気遣う言葉
喪中はがきを出せなかったことについて、詳しい事情まで書く必要はありません。
「ご挨拶が遅くなりましたことをお許しください」のように、相手への気遣いが伝わる一文を添えれば十分です。
年賀状をすでに準備していた相手に対しても、寒中見舞いで穏やかに知らせることで、今後のやり取りにつなげやすくなります。
送る時期を逃したと感じた場合でも、状況に合った方法を選べばよいため、気負いすぎずに準備を進めましょう。
落ち着いた書式を選び賀詞や祝いを連想させる表現は避ける
喪中はがきは、白を基調にした控えめな書式を選び、賀詞やお祝いを思わせる言葉を入れないよう整えると安心です。
華やかな装飾よりも、相手が内容を静かに読み取れることを大切にすると、失礼のない印象になります。
書式に迷ったときは、文字の読みやすさと全体の落ち着きを基準に選ぶとよいでしょう。
句読点は省く慣例があるが使用しても大きな問題はない
喪中はがきでは、句読点を使わずに文章を整える書き方がよく見られます。
これは、区切りを表す句読点を用いないことで、文章を途切れさせずに記すという慣例によるものです。
ただし、句読点の有無に厳密な決まりがあるわけではなく、読みやすさを優先して「、」「。」を使用しても差し支えありません。
とくに、普段から句読点のある文章に親しんでいる相手が多い場合は、無理に省かなくても自然に気持ちを伝えられます。
句読点を省く場合は、改行や空白を適度に使い、どこで意味が区切れるのか分かりやすくしましょう。
| 書き方 | 印象 | 整える際のポイント |
|---|---|---|
| 句読点を省く | 慣例に沿った端正な印象 | 改行と文字数で読みやすく整える |
| 句読点を使う | 自然で分かりやすい印象 | 文章を短くし、読点を多用しすぎない |
縦書き・横書きのどちらを選ぶ場合も、句読点の扱いを文面全体でそろえると、まとまりのある仕上がりになります。
宗教用語は故人や家族の考え方に合わせる
故人を表す言葉には、宗教や宗派、またご家族の考え方によって受け止め方が異なるものがあります。
そのため、特定の宗教的な意味合いをもつ表現を使う際は、故人やご家族になじみのある言葉かどうかを確認しておくと安心です。
たとえば、「永眠」「逝去」は比較的広く用いられる表現ですが、宗教によっては「召天」などが選ばれることもあります。
宗教上の表現に迷う場合は、無理に用語を入れず、事実を簡潔に伝える書き方でも十分です
「本年○月に妻の父 ○○が亡くなりました」のように記せば、特定の考え方に寄りすぎず、落ち着いて知らせられます。
なお、相手の宗教に合わせて表現を変える必要まではありません。
差出人側が大切にしたい考え方を尊重しつつ、誰にでも伝わりやすい言葉を選ぶことが基本です。
- 故人や家族になじみのある表現を選ぶ
- 意味に迷う宗教用語は使用を控える
- 必要に応じて亡くなった事実を簡潔に記す
- 複数の表現を混ぜず、文面の調子をそろえる
控えめな色やデザインで読みやすく整える

喪中はがきの色は、白・薄い灰色・淡い青や紫など、彩度を抑えたものが選ばれることが多いです。
背景や絵柄を入れる場合も、主張の強い色彩や大きな模様は避け、文字が読みやすいデザインを選びましょう。
蓮や菊、静かな風景などをあしらったデザインもありますが、故人や家族の雰囲気に合うかどうかを基準にすると選びやすくなります。
親しい方へ送る場合であっても、写真や明るい色使いを前面に出すより、控えめな構成にまとめるほうが気持ちを受け取ってもらいやすいでしょう。
文字色は黒または濃い灰色を基本とし、背景とのコントラストを確認することも大切です。
小さすぎる文字や装飾的すぎる書体は避け、住所や差出人の名前まで無理なく読める大きさに整えます。
書式、言葉、色合いを必要以上に飾らず、故人を偲ぶ気持ちと相手への配慮が静かに伝わる一枚を目指すとよいでしょう。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 妻の父母の続柄は、「妻の父」「妻の母」と書くと関係性が伝わりやすい
- 夫婦連名で出す場合は、一般に筆頭者から見た続柄で記す
- 喪中はがきは、年賀欠礼の挨拶・故人の情報・感謝の言葉を基本に整える
- 故人の氏名や続柄を省き、簡潔な文面にすることもできる
- 送付先は、故人との面識よりも普段年賀状をやり取りしているかを目安にする
- 家族ぐるみの相手には夫婦連名、個人的なつながりの相手には個別送付も選べる
- 投函は11月から12月初旬を目安にし、遅れた場合は寒中見舞いで伝える
- 書式は控えめに整え、賀詞や祝いを連想させる表現は避ける
妻の父母が亡くなった場合の喪中はがきは、「妻の父」「妻の母」と記すと、受け取る方にも関係が自然に伝わります。
ただし、故人の情報をどこまで書くか、誰に送るかは、ご家族の気持ちや普段のお付き合いに合わせて決めて差し支えありません。
形式を整えようと気負いすぎず、年始のご挨拶を控えることと、これまでのお心遣いへの感謝を丁寧に伝えることを大切にしましょう。
落ち着いた文面を選び、余裕を持って準備すれば、ご自身も相手の方も安心して新年を迎えやすくなります。



