大学入試面接でよく聞かれる「座右の銘」。
この質問には、単に言葉を選ぶだけでなく、
選んだ理由やそれが自分の価値観や行動に
どう結びついているかをしっかり伝えることが
重要です。
しかし、座右の銘をどう答えるべきか
悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、大学面接で効果的に座右の銘を
答える方法を具体的な事例を用いて解説し、
さらに失敗例も紹介します。
ぜひ最後までご覧になり、お役立てください。
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大学の面接で座右の銘をどう答えるべきか?ポイント解説
自分自身に合った座右の銘を選ぶ
面接で答える座右の銘は、あなた自身の人生経験や信念に基づいていることが重要です。表面だけのかっこいいフレーズを選んでも、実際のあなたの考えや行動にそぐわなければ、面接官に「自分のことをよく理解していない」と思われる可能性があります。自分の行動や判断に影響を与え、具体的な経験に結びつけられる座右の銘を選びましょう。
例えば、「挑戦を恐れない」や「努力は裏切らない」という言葉はよく使われますが、それを自分の言葉に落とし込み、自分の経験や考え方に合致するかどうかをしっかり考えることが大切です。
座右の銘に関連した具体的なエピソードを添える
単に座右の銘を言うだけでなく、その言葉があなたにどう影響を与えているのかを説明することで、面接官により深い理解を与えることができます。例えば、あなたが「努力は裏切らない」という座右の銘を選んだ場合、具体的なエピソードを交えて話すと説得力が増します。
「私は高校の部活で初めて全国大会を目指しましたが、最初の1年目は思うような結果を出せませんでした。それでも諦めず、毎日練習を続けた結果、3年生のときにはチームを全国大会に導くことができました。この経験から、『努力は裏切らない』という座右の銘が、私の中で非常に大切な言葉になっています」といった形で、自分の経験をもとに話すと、面接官にあなたの信念が伝わりやすくなります。
簡潔に、そして自信を持って伝える
座右の銘を伝えるときは、長々とした説明は不要です。簡潔に要点を押さえて話すことで、面接官にスムーズにメッセージが伝わります。例えば、「私の座右の銘は『挑戦を恐れない』です。この言葉は、私が新しいことに挑戦するときの原動力になっています」というように、短くても十分に意味が伝わる言い方が望ましいです。
また、自信を持って話すことが大切です。特に座右の銘は、あなたの信念や価値観を表すものですから、しっかりと目を合わせて話すことで、面接官にその信念を強く印象づけることができます。
座右の銘の選び方での注意点
避けるべき座右の銘として、あまりにありふれたものや、面接官に誤解を与える可能性のある言葉は避けましょう。例えば、「人生は勝つか負けるか」といった言葉は、攻撃的に感じられる可能性があります。面接官はあなたの人間性や価値観を評価するため、過激な言葉や不適切な座右の銘を選ぶと、マイナスの印象を与えることがあります。
また、あまりに難解な言葉や長すぎる座右の銘も避けた方が良いです。短く、わかりやすく、そして自分らしさが伝わる言葉を選びましょう。
座右の銘を使った効果的な面接のコツ
座右の銘は、単に面接の質問に対して答えるだけでなく、他の質問の答えの中にも自然に織り交ぜることができると効果的です。例えば、自己PRや志望理由を話す中で、自分の座右の銘を引き合いに出して話すと、あなたの価値観や信念が一貫している印象を与えられます。
例えば、「私の座右の銘は『挑戦を恐れない』です。これは、私がどんな困難にも立ち向かい、新しいことに積極的に取り組む姿勢を表しています。その姿勢は、御校での学びにも活かし、困難な課題にも果敢に挑戦していきたいと考えています」というように、自然な流れで座右の銘を話に取り入れることができます。
大学入試の面接官が座右の銘を聞く理由とは?
大学入試の面接官が「座右の銘」を聞く理由は、受験生の価値観や考え方を知りたいからです。座右の銘は、受験生が日々の生活で大切にしている考え方や、困難な状況に直面した際にどのような判断を下すかを示す言葉です。面接官は、その言葉を通じて、受験生の人間性や物事に対するアプローチを理解しようとしています。
大学入試では、単に学力や試験の点数だけではなく、個々の受験生がどのような価値観を持って行動しているかが重視されます。そのため、座右の銘という質問は、受験生が自己理解をしているか、そして自分自身をどれだけ深く考えているかを評価する重要な要素となります。面接官は、座右の銘を通じて、その人がどのように問題解決を行うか、日常生活での行動規範がどのようなものであるかを見極めたいと考えています。
座右の銘を通じて行動を評価する
座右の銘は、その人が日常でどのように行動するか、または困難に直面したときにどのように対処するかを表しています。たとえば、「挑戦を恐れない」という座右の銘を持つ受験生は、挑戦的な状況にも積極的に取り組む姿勢があると捉えられます。この姿勢は、大学での学びや課外活動においても重要な要素とされます。
面接官は、その座右の銘が受験生の日常や将来の行動にどう結びついているのかを重視しています。座右の銘が表す価値観が、受験生の具体的な行動に反映されているかどうかが、面接で評価されるポイントです。例えば、「逆境を乗り越える力」を座右の銘にしている受験生が、過去に何らかの困難な状況を乗り越えた経験を共有することで、面接官はその言葉がただの理念ではなく、実際の行動に反映されていると理解できます。
自己理解の深さを評価するための質問
座右の銘を通じて、面接官は受験生がどれだけ自分自身を理解しているかを評価します。自己理解とは、自分の強みや弱み、行動の背景にある信念や価値観を深く認識していることを指します。大学では、自立した考え方や深い自己理解が求められるため、面接官はこの質問を通じてその点を確認しています。
具体的には、座右の銘を選んだ理由や、なぜその言葉が自身にとって重要なのかを説明することが求められます。この際、受験生が自分の経験を振り返り、その言葉がどのように自分の行動に影響を与えたのかを話すことができれば、面接官に対して自己理解の深さをアピールできます。たとえば、「努力は裏切らない」という座右の銘を掲げる受験生が、その信念に基づいて困難な受験勉強を乗り越えた経験を話すことで、自己分析の深さを示すことができます。
コミュニケーション能力を確認する
座右の銘を伝える際、面接官は受験生のコミュニケーション能力も評価しています。大学では、他者との協力や意見交換が多く求められる場面が頻繁にあります。そのため、受験生が自分の考えをどのように他者に伝えるか、論理的に話を進めることができるかが大きな評価基準となります。
座右の銘を説明する際の言葉の選び方や、話の組み立て方を通じて、面接官は受験生のコミュニケーション能力を見ています。わかりやすく、簡潔に、自分の考えを伝えることができるかどうか、また質問に対して的確に答えているかどうかが重要です。また、非言語的なコミュニケーション、たとえば話すときの目線や声のトーンなども含め、総合的な表現力が評価されます。
たとえば、「私の座右の銘は『継続は力なり』です」と述べたあと、具体的な経験を簡潔に伝えることで、相手にわかりやすく話が伝わります。これによって、論理的な思考と共に、受験生がどれだけ自信を持って自分の意見を表現できるかが伝わります。
大学の求める人物像と座右の銘の関連性
最後に、面接官は受験生の座右の銘が、その大学の求める人物像に合致しているかも重要視します。大学ごとに求める学生像は異なりますが、一般的には「挑戦心」「協調性」「責任感」などが重視される傾向にあります。大学の教育方針や求める人物像に合った座右の銘を持っている受験生は、面接官に好印象を与えることができます。
たとえば、リーダーシップや挑戦を求める大学であれば、「挑戦を恐れない」や「率先垂範」という座右の銘が評価されるかもしれません。一方で、協調性を重視する大学では「和をもって尊しとなす」といった座右の銘が適している場合もあります。受験生が大学の理念や教育方針を理解した上で、その大学にふさわしい人物であることを示すためには、座右の銘をしっかりと選び、その選択理由を明確に説明することが求められます。
大学面接で使える効果的な座右の銘の例
大学面接で使える効果的な座右の銘は、あなた自身の価値観や人生観を的確に表現し、面接官に強い印象を与えるものであることが大切です。ここでは、面接で特に効果的とされる座右の銘の例をいくつか紹介し、それぞれの背景や活用方法について解説します。
1. 「挑戦を恐れない」
「挑戦を恐れない」という座右の銘は、逆境や困難に立ち向かい、新しいことに積極的に挑戦する姿勢を表現しています。この座右の銘は、受験生が未知の分野にも果敢に取り組み、大学生活での学びや課題にも積極的に挑む姿勢をアピールできます。
例えば、「高校時代、未経験だった部活動でリーダーに挑戦しました。チームを引っ張りながら課題を克服する過程で、この言葉が自分にとって重要な指針となりました」といった具体的なエピソードを交えることで、より説得力を持たせられます。
2. 「継続は力なり」
「継続は力なり」という言葉は、日々の努力や続けることの大切さを表します。大学生活では、学びを続ける姿勢や長期的な目標に向かって努力する力が重要です。この座右の銘を選ぶことで、地道な努力を惜しまない姿勢を伝えることができます。
たとえば、「毎日欠かさず英語の勉強を続けた結果、模擬試験で大幅にスコアを伸ばすことができました。この経験を通じて、続けることの重要性を実感しました」という形で、継続する力の大切さを示すと良いでしょう。
3. 「和をもって尊しとなす」
「和をもって尊しとなす」は、協調性やチームワークの大切さを強調する座右の銘です。大学では、グループワークやプロジェクトを通じて、他者との協力が求められる場面が多くあります。この座右の銘を選ぶことで、自分がチームの一員として協力して活動できることを示せます。
具体的には、「文化祭の準備で意見が対立した際、互いに意見を尊重し合うことで、チームとして最善の結果を出すことができました」といったエピソードを通じて、協調性をアピールできます。
4. 「失敗は成功の母」
「失敗は成功の母」という座右の銘は、失敗を糧にして成功を目指す姿勢を表します。
受験や学びにおいても、
失敗を恐れず前向きに挑戦する姿勢が評価されることが多いです。
この座右の銘を使うことで、困難に直面しても挫けず、
前進する姿勢を示すことができます。
「初めて挑んだ大会で予選落ちをしましたが、
その経験をもとに練習方法を見直し、翌年は上位入賞を果たしました」
といった具体例を交えると、
失敗から学び取る力を強調できます。
面接での座右の銘を「失敗は成功の母」と答える方法についてさらに詳しく解説した記事はコチラ。
5. 「知識は力なり」
「知識は力なり」は、学びの重要性を強調する座右の銘です。大学での学問への意欲や、新しい知識を追求する姿勢を示すことができ、特に学問に対する情熱をアピールしたい場合に有効です。
「科学技術の進歩に強い関心を持ち、将来はこの分野での研究を通じて社会に貢献したいという思いから、この言葉を大切にしています」といった形で、学びに対する情熱を表現しましょう。
6. 「有言実行」
「有言実行」は、自分が言ったことを必ずやり遂げるという強い意志を示す座右の銘です。この言葉は、目標に向かって着実に行動し、結果を出す姿勢を強調するのに非常に有効です。大学での学びや課題に対しても、この姿勢を活かし、しっかりと目標を立て、それを達成するために行動する意欲を伝えられます。
具体例として、「私は高校時代、英語スピーチコンテストに出場すると宣言し、毎日練習を続け、最終的に入賞することができました。この経験が『有言実行』の大切さを教えてくれました」という形で、実行力をアピールすると良いでしょう。
面接での座右の銘を有言実行と答える方法についてさらに詳しく解説した記事はコチラ。
7. 「一期一会」
「一期一会」は、今この瞬間や人との出会いを大切にするという日本の伝統的な座右の銘です。この言葉は、面接で「人との関係性やコミュニケーションを大切にしている」といった姿勢を伝えるのに適しています。大学生活では多くの出会いや経験が待っていますが、その一つひとつを大切にし、真摯に向き合う姿勢をアピールできます。
たとえば、「学校行事での活動を通じて、多くの人と出会い、限られた時間を大切にすることを学びました。この経験が『一期一会』という言葉に強く共感するきっかけとなりました」と伝えると、コミュニケーション力や人間関係への配慮が伝わります。
面接での座右の銘を有言実行と答える方法についてさらに詳しく解説した記事はコチラ。
8. 「初心忘るべからず」
「初心忘るべからず」は、初心を忘れず、常に謙虚であり続けるという意味です。この座右の銘は、大学で新しいことに挑戦するときにも、常に初心を持ち続け、学び続ける姿勢を示すのに効果的です。何事にも真摯に取り組む姿勢を伝えることができ、面接官に好印象を与えられます。
具体的には、「私は中学時代から続けているサッカーに対して、常に初心者の頃の謙虚な気持ちを忘れずに取り組んでいます。今後もこの姿勢を大切にしていきたいです」といった形で、真摯な姿勢を示すと良いでしょう。
9. 「石の上にも三年」
「石の上にも三年」は、辛抱強く物事に取り組むことで、成果が出るという意味の座右の銘です。忍耐力や根気強さをアピールするために効果的な言葉です。大学での研究や学びも、長期的な努力が求められるため、この座右の銘を通じて、地道な努力を積み重ねられる姿勢をアピールできます。
具体的なエピソードとして、「私は、高校時代の部活動で3年間レギュラーになれませんでしたが、毎日練習を続けた結果、最後の試合ではキャプテンを任されました」という話を加えると、忍耐力と努力の価値を伝えることができます。
10. 「克己心」
「克己心」は、自分の欲望や弱さを克服し、自己を律する力を表す座右の銘です。この言葉は、受験勉強や目標達成に向けて、自分自身をコントロールし、困難を乗り越える力を示します。大学での学びやプロジェクトにおいても、自分の目標に向かって着実に努力する姿勢を示すことができます。
例えば、「私は受験勉強中、誘惑に負けそうな時も、自分に克己心を持ち、毎日計画通りに勉強を進めることができました」といったエピソードを交えることで、自己管理能力をアピールできます。
その他の座右の銘を面接で答える方法など
大学の面接向けに座右の銘を選ぶコツと注意点
大学の面接向けに座右の銘を選ぶ際には、いくつかのコツと注意点があります。ここでは、効果的な座右の銘の選び方と、避けるべきポイントについて詳しく解説します。
自分の経験や価値観に合った座右の銘を選ぶ
大学の面接で使う座右の銘は、自分の経験や価値観に合ったものを選ぶことが大切です。一般的に知られている有名な言葉や、響きが良いだけの言葉を選んでも、実際に自分の人生に関連していなければ説得力に欠けます。面接官は、座右の銘がその人の考え方や行動にどう影響を与えているかを知りたいと考えているため、実体験や自分の信念に基づいた言葉を選びましょう。
たとえば、「努力は裏切らない」という座右の銘を選ぶ場合、自分の過去の経験で、どのように努力が実を結んだのか、具体的なエピソードを交えると、より深く理解してもらえます。
短く、明確な言葉を選ぶ
座右の銘は、短く簡潔な言葉を選ぶこともポイントです。面接では、複雑で長い言葉を説明しようとすると、焦点がぼやけてしまう可能性があります。シンプルな言葉の方が、相手に伝わりやすく、インパクトを残すことができます。
例えば、「挑戦を恐れない」や「継続は力なり」など、誰にでもわかりやすく、簡潔な言葉が効果的です。また、このような座右の銘であれば、面接中に他の話題と関連付けて繰り返し使うことができ、印象を強く残すことができます。
面接官の印象に残るエピソードを添える
座右の銘だけを述べるだけではなく、それに関連した具体的なエピソードを加えると、面接官にあなたの人間性や価値観がより鮮明に伝わります。自分がその座右の銘をどのような状況で活かしたのか、どんな学びを得たのかを語ることで、座右の銘が単なる言葉でなく、行動に結びついていることを示せます。
例えば、「逆境に立ち向かう勇気」という座右の銘を持つ場合、高校生活で困難に直面し、それをどのように乗り越えたのかを具体的に説明すると、面接官に強い印象を与えられます。
あまりにも一般的な座右の銘は避ける
「頑張ればなんとかなる」「失敗は成功のもと」など、非常に一般的でありふれた座右の銘は、面接ではあまり印象に残りません。これらの言葉が実際に自分の人生に深く関わっている場合でも、別の表現で自分らしさを加えて説明する方が効果的です。
たとえば、「失敗を次の成功のステップに変える」というように、少し工夫して表現すると、他の受験生との差別化が図れます。
大学や学部の理念に合った座右の銘を選ぶ
最後に、志望する大学や学部の理念に合った座右の銘を選ぶことも大切です。例えば、国際的な視野を重視する学部であれば、「広い視野で物事を見る」といった言葉が適しているかもしれません。志望校の教育方針や求める学生像に合った座右の銘を選ぶことで、自分がその大学に適している人物であることを強調できます。
大学の面接で避けるべき座右の銘:よくある失敗例
大学の面接で使う座右の銘は、あなたの価値観や人柄を伝える重要な手段ですが、選び方によっては面接官にマイナスの印象を与えてしまうことがあります。ここでは、大学面接で避けるべき座右の銘のよくある失敗例について解説します。
項目 | 失敗例とその理由 |
---|---|
ありふれた言葉 | 「頑張ればなんとかなる」など一般的すぎる言葉は印象が弱い |
抽象的な言葉 | 「成功を追求する」など具体性がなく行動が見えにくい |
ネガティブな言葉 | 「敵を打ち負かす」など協調性に欠ける印象を与える可能性がある |
宗教や政治に関連する言葉 | 特定の思想や信仰に関連する言葉は避ける |
長すぎる言葉 | 長すぎると覚えにくく、面接官に伝わりにくい |
ありふれた言葉は避ける
「頑張ればなんとかなる」「失敗は成功のもと」など、一般的に誰もが聞いたことのある言葉を座右の銘に選ぶのは避けましょう。これらの言葉は、確かに前向きでよい意味を持っているかもしれませんが、ありふれているため、面接官に新鮮さや独自性を感じてもらうことが難しくなります。多くの受験生が同じような言葉を選びがちで、結果として他の受験生と差別化が図れません。
たとえば「頑張ればなんとかなる」という座右の銘を使う場合、面接官には具体的な行動や成果が伝わりにくく、単なる決まり文句に聞こえてしまう可能性があります。座右の銘は自分の経験や価値観に基づいたものを選び、面接官に「この人だからこそこの言葉を選んだ」と納得してもらえるような言葉を探しましょう。
抽象的すぎる言葉はNG
「成功を追求する」「人生を楽しむ」などの抽象的な言葉も、面接での座右の銘としては避けたほうがよいです。これらの言葉は、一見ポジティブで理想的に見えるかもしれませんが、具体的な行動や経験に結びつかないため、面接官に「この人はどのような行動を取るのか?」が伝わりにくくなります。
例えば、「成功を追求する」と言っても、それがどのような場面で発揮されたのか、何を持って成功とするのかが不明確なため、面接官は具体的なイメージをつかみづらいです。座右の銘を選ぶ際は、抽象的な表現ではなく、具体的な行動や考え方が表れるような言葉を選び、それに基づくエピソードを添えることで説得力が増します。
ネガティブな印象を与える言葉は避ける
座右の銘は、前向きな言葉や積極的な価値観を伝えるものが適しています。たとえば、「負けないことが大事」や「敵を打ち負かす」といった言葉は、ネガティブな印象や競争意識を強く感じさせるため、面接官には好ましくない印象を与えることがあります。大学生活では、協力し合いながら学びを深めることが求められるため、協調性や柔軟さを欠いた言葉は避けるべきです。
特に「敵を打ち負かす」というような言葉は、他者との対立を強調し、チームワークや協調性が重要視される大学の面接ではマイナスに働く可能性があります。代わりに、「共に成長する」「協力し合う」など、他者との関わりを大切にする言葉を選ぶと、面接官に良い印象を与えられます。
宗教や政治に関連する言葉は避ける
「信仰を持つことがすべて」や「正義は必ず勝つ」といった、宗教的または政治的な背景を持つ座右の銘は避けたほうが無難です。たとえあなたにとってその言葉が大切な意味を持っていたとしても、面接官の信仰や価値観とは異なる場合があり、誤解や偏った印象を与える可能性があります。特に大学の面接では、多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるため、特定の宗教や政治信条を強調するような言葉は不適切とされることが多いです。
面接では、なるべく誰にでも理解されやすく、偏りのない座右の銘を選ぶことが重要です。たとえば、「思いやりを持つこと」や「努力を続けること」など、広く受け入れられる言葉を選ぶ方が無難です。
長すぎる言葉は避ける
「○○は××であり、□□を通じて△△となる」といった長すぎる座右の銘も避けましょう。長い言葉は覚えにくく、面接官に伝える際にも時間がかかり、簡潔に要点を伝えるのが難しくなります。また、説明が長くなると、本来のメッセージがぼやけてしまい、結果としてあなたの本当の考え方や価値観が伝わりにくくなる可能性があります。
座右の銘は短く、インパクトのある言葉を選び、その言葉に関連した具体的なエピソードをシンプルに伝えることがポイントです。例えば、「挑戦を恐れない」や「継続は力なり」といった短い言葉を選び、それをどのように自分の生活に取り入れているかを簡潔に話すことで、面接官に強い印象を残せます。